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偏差値40台からの東大受験で実際に使った参考書を紹介

年末になると受験を控えた高2の子供がいる知り合いから「どうやって勉強して現役で東大入ったの?」と聞かれることが増えます。

という訳で、高校時代に偏差値40台だった僕が東大に現役合格できた参考書とその使い方の紹介です。

参考書の使い方

受験勉強のステップは以下の4つのLevelを意識して勉強していました。
各Levelの状況に応じて勉強の仕方を変えつつも、参考書は変えずに何度も同じ1冊を勉強する方式です。(最低4周はしていますね。)

Level.0

■状態
解答を読んでも理解できない問題ばかり。

■対策
問題集や参考書の解答を理解できるまで読んだり調べたりする。
分からなすぎてドツボにハマったら適度に諦める。

Level.1

■状態
解答読めば大体の問題は理解できるけどあんまり問題解けない。

■対策
問題集の全ての問題をちゃんと解答作って勉強する。
5分以内に全く着手できなかったらギブアップ。
解答を読みながら答案を手書きで写したり作ったりする。
ギブアップした問題が3問以上溜まったら、改めて解答見ずにもう一度チャレンジ。
(記憶が定着してなくてやっぱり解けなかったり、さっき理解したつもりでも実は理解が浅くて解けなかったりする。)

Level.2

■状態
解答を自分で作れるようになったけど、ケアレスミスだったりどうしてもパッと思い出せなかったりする

■対策
問題を見たら、解答を頭に思い浮かべる。
凄く明確に解答を思い浮かべられる問題は、すぐに解答を読む。
もし間違っていた場合は、改めて解答を自分の手で書いてみる。
不安な問題はLevel.1と同様に普通に問題集を解く。
(間違えた問題のページや左側に、赤ペンで正の字を書いていくと苦手領域が分かってきたりします。)

Level.3

(状態)
大体の問題は解けるようになったが、応用問題(参考書と違う出題の仕方の問題)が時々解けなかったり、試験時間が足りなかったりする。

(対策)
Level.2の勉強法を1問ずつじゃなく、1ページ単位とか見開き単位とか、徐々にまとめてやるようにして時間効率を上げる。
1日の勉強時間が余ったら、満を持して過去問に手をだす。

ちなみに自分の場合は、最終的には1日1時間で参考書1冊終わるくらいになりました。
ほぼ解答を読むだけで復習になる境地に至ると、過去問やる余裕が生まれます。
(この境地に至ったのが大体受験直前の11~12月頃でした。)

各科目で使った参考書を紹介

自分は、2010年の理科1類受験の人だったので、当時の科目は以下の通りでした。

  1. 数学(ⅠA~ⅢCまで)
  2. 英語
  3. 化学
  4. 物理
  5. 国語(現代文、古文、漢文)
  6. 倫理(センターのみ。今は「倫理、政治・経済」という科目みたいですね。)

21年からはセンター試験が結構形式変わるようなので、参考にならないかもと思いつつ、使った参考書を勉強時間を確保した科目順に紹介していきます。
(本屋に行って軽く立ち読みして、全部直感で選んでました。)

1. 数学

チャート式 基礎からの数学

ⅠA, ⅡB, ⅢC共に青チャートでした。
ⅠA, ⅡBは青チャートだけでも事足りてる感があります。
2月から数学の勉強始めて8月までにはたしか3周ずつくらい終わっていた気がします。

まずは数学ⅠAをやってみてからⅡBを勉強すると、無駄がない感じがします。
ただ、自分の場合はⅡBから始めました。

数学ⅠA、問題解けない癖に解答読むとちょろい感じがして、勉強した感がなくて退屈で勉強続かないんですよね...!
偏差値40の人はまず「勉強する習慣を作る」ことの方が大事なので、集中できる方から始めましょう。

理系数学の良問プラチカ―数学III・C

ⅢCだけは、なんというか問題の応用の範囲が広いというか、「青チャートは解けても全く同じ出題以外解けない」みたいになりがちでした。
なので、青チャートは裏側の数学理論の理解用としました。

ⅢCのみ、本屋で解答を流し読みして一番理解しやすかった問題集を1冊購入しました。
(たしか良問プラチカだったような...!教育課程の問題もあるので、本屋に行って実際に選んでみると良いと思います。)

受験数学の理論 6 微分・積分問題集

解き方は合ってるのに計算過程の微積分が解けないというパターンも多かったので、毎朝計算問題を解くようにもしていました。

数学は大体こんな感じですね。
河合塾とか駿台系の問題集買っておけばとりあえず問題ない感があります。
受験勉強で一番時間使ったのが数学だと思います。

2. 英語

英語は、単語と文法と文章読解ができれば大体なんとかなります。
2月から単語と文法の勉強を、4月から文章読解の勉強も始めました。

リスニングについては苦手だったので半分諦めて、あまり勉強しませんでした。
とはいえ、各単語の意味と読み方と文法が理解できてくると、雰囲気は分かるようになりました。
(最後まで足を引っ張ったのがリスニングだった。)

DUO 3.0

英単語帳はDuoを使っていました。
語源から覚える、みたいなトリッキーなのも世の中にありますが、語源から覚えるよりも普通にただ覚えて「なんとなく語源が類推できる」くらいになる方が早いと思っています。

ただし、覚えるだけの作業、正直退屈で続かないので、飽きたら2分でやめたりしてた記憶があります。(リスニング対策も結局Duoだった気がしている。)

全解説頻出英文法・語法問題1000

英文法については、全解説頻出英文法・語法問題1000ってやつをひたすらやりました。
多分10回はやった気がします。(結果的に、文章ごと覚えてた記憶があります。)
ググってみたら、今は別のシリーズになってるみたいで時代を感じました。

桐生・篠田って人のシリーズの英語参考書が良いらしい、って友人から聞いたのがきっかけです。

基礎英語長文問題精講 改訂版

文章読解については、問題を解く経験は全く必要ないです。
文章を全訳できれば自然と解けると感じていたので、基礎英語長文問題精講を買いつつ問題は一切解かずに全訳だけ参考にしていました。
問題精講みたいな名前の参考書、色んな科目で出てますが全部良いらしいです。

決定版 英語シャドーイング

リスニングについては、正直あんまり時間割けなかったこともあり、役に立った実感はないですが一応移動中とかに聞いていたものを貼っておきます。
(リスニングちょっとくらいできなくても、他で点数稼げば合格できると信じていました。)

時間をかけなかった自分が悪い気がしつつ、あまり役立った感はなかったです。

英語は電子辞書で勝てる

最後に、参考書ではないですが英語で何か詰まったことがあったら必ず電子辞書で単語を調べるようにしていました。
意外と辞書に例文とかイディオムが載ってて、それで解決すること多いんですよね。
スマホとかパソコンでも代用できますが、つい遊んじゃうので電子辞書推奨です。

3. 化学

新理系の化学問題100選

数学と英語の基礎を固めたかったので、化学は6月から本格的に勉強を始めました。
新理系の化学問題100選ってやつ一冊しかやってないですが、それだけで割と良い点数が取れました。
安定の駿台受験シリーズですね。

ちなみに、2月~6月までの間も、なんか勉強疲れた時に読んでた漫画付きの高校化学解説本みたいなの読んでた記憶があるんですがどうしてもamazonで見つけられませんでした。

4. 物理

セミナー物理基礎+物理

ぶっちゃけ苦手じゃなくて、なんか最初から成績良かったです。
学校の物理の先生が面白くて仲良かったからなのかもしれない。

一応、知り合いから譲ってもらえた「セミナー物理」って参考書を2月からちまちまやってました。
最初から全部解けるくらいの勢いだったので、ちゃんと解答を手書きで作って勉強したことはない気がする...!
(問題眺めて解答見て「そうだよねぇ。」みたいな感じだったはず。)

5. 国語

現代文は正直参考書の解説見てもピンとこなかったので勉強しませんでした。
古文と漢文については、英語と同じく現代語に全訳できれば解けるだろ、と思って8月から勉強始めたのですが全然そんなことなかったので半分諦めました。
(なんか、時代背景とか知らないと解けない問題あるんですよね。。)

ということで、漢字検定用の漢字ドリルと古文と漢文の単語集みたいなのを最低限やった感じです。
二次試験で古文漢文が0点だったので参考にしない方が良いかもしれません。

 

 

6. 倫理

センター試験 倫理の点数が面白いほどとれる本

正直言うと、センター試験の古文漢文がどうにかできる気が全くしなかったので、割とちゃんと勉強しました。
11月頃からどの科目よりも最優先で問題集とセンター試験の過去問をひたすらやった記憶があります。

センター試験で面白いほど点数が取れるシリーズ、見た目がチャラい割には中身はしっかりしてるのでオススメです。

今の受験生は倫理という科目は存在せず、「倫理、政治・経済」という科目になっているようで、シンプルに負担が増えて大変だなぁと思いました。

ということで、本日は以上です!
なんか以前似たような記事を書いたことがあるような気もするんですが、また聞かれるようになってきたので書いてみました!
受験生の助けになれば幸いです。

それではまた~。

www.yasu-p.com


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by ギノ