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学校の授業で黒板をノートに写すのをやめてみよう

東大生はノートが綺麗って、本当?

今日は、「学校の授業でノートを取るのやめてみませんか?」というお話です。
学校の授業と言えば、教科書を開いて先生の話を聞いて、板書された黒板の内容をノートに書き写す、というのが一般的なイメージかと思います。

個人的には、この一般的な「黒板を写す」って作業は結構学習効率が悪いのではないかな?と思っています。
「それをやめてメモ書き程度のノートにしてみようよ。」というのが今日の提案です。

「東大生のノート術」みたいなのが定期的に流行ってる気がしてて、話題に乗って大学生の頃に何か一冊を読んだことがあるのですが、実はその内容と大体似たようなことを書いていた気がします。この記事の方がやや意識低いです。
ちなみに、僕自身は東大生でしたが、これまでの人生で授業ノートはほぼとったことがありません。(だから、東大生のノート術なんて嘘やろ、と思って読んだのでした。)

黒板を写すとき、実際には何をやっているか?

まず、一般的な「黒板をノートに書き写す」という時に何をするかを順序だてて考えてみましょう。

  1. 先生の話を聞きながら黒板を見る
  2. 何が書かれているのかを理解する
  3. ノートにどうやって書くか一瞬考える
  4. ちょっと書き写す
  5. もう一度黒板を確認する
  6. ちょっと書き写す
    ...

という感じだと思います。

ただし、ここで重要になのが「授業範囲の知識が既にある先生」と「授業範囲のことを初めて学ぶ生徒」には理解力に差があるということです。
大枠は問題なくとも、本当に些細なところで「え、これどういうこと?」みたいなポイントがあると、そこを理解するのに時間を使ってしまいます。

そしてもう一つ重要なのが、「黒板のスペースには限りがある」ということです。
つまり、「授業の中で何度か黒板消しが使われる」ということです。

この2つの組み合わせは非常に凶悪で、「理解に時間がかかる」⇒「いつの間にか黒板が少し消されている」⇒「ノートに書き写せなくなる、と感じて焦る」⇒「時間が無いので、ちゃんと話を聞いたり内容を理解することに脳を使わなくなる」という悪循環に陥ります。

つまり、ノートを書き写す時の行動は段々と以下のような感じになります。

  1. 黒板を見る
  2. ノートに急いで書き写す
  3. もう一度黒板を確認する
  4. 書き写す
    ...

最初に整理した内容と比べれば分かる通り、段々と「先生の話を聞く」「内容を理解する」「ノートにどうやって書くか考える」ということに脳を使わなくなります。

そうして出来上がったノートは、たしかに綺麗で、黒板の内容を100%反映したものになります。
しかし、そのノートって実際見直しますか?見直した場合、ちゃんと内容理解できますか?と聞かれると、ほとんどの人が「うぅぅ...」という感じではないでしょうか。

なので、個人的には「黒板をノートに写す」というのは多くの人にとって効率が悪いのではないかと思っています。

授業の予習ってめっちゃ難しい。

では反対に、「黒板をノートに写す」という行為でちゃんと学習できる人ってどんな人でしょうか?

それは、一番最初に書いたような、「ちゃんと話を聞いて内容も理解した上で、ノートに書き写す」ということを問題なくこなせる人です。
読んだり聞いたりして理解するだけでなく、理解したことをちゃんと言語化することでより深く理解でき、それをノートに書くことで記憶定着もするでしょう。

しかし、それが実現できるのは頭が良い人かきちんと授業の予習をしている人しかいないと思います。
頭が良くても、学生時代は部活など大事な時間が他にもあるので、時々どうしても夜更かしして授業中に寝ちゃったりしてしまい、「もはや理解が追い付かなくなった」という人も多いのではないでしょうか。

となると、現実的には「授業の予習」が大事になってきます。
しかし、授業の予習ってのがまた曲者で、当日の授業の進み方によっては範囲の先までちょっとオーバーしたり、次回の授業に持ち越されたりします。

そもそも、「次の授業範囲は教科書のこのページからここまでだよ」みたいに次回の授業範囲が明確に提示されないことも多いのではないでしょうか?
ていうか、僕の学校では予習範囲をなんらかの形で示してくれる先生はいませんでした。(それで「予習は大事」とか言うのはマジで酷いと思う。)

つまり、「授業中の理解がノート写しながらだと間に合わない」多くの人にとっては、上記のような不条理を覚悟で予習を頑張るか、黒板をノートに写さないかの選択を迫られます。

ノートってなんのためにとってるんだっけ?

そもそも、ノートってなんのためにとるのでしょうか?
授業範囲を復習する際、なんで教科書だけじゃなくてノートも必要なんでしょうか?

これ、結構難しい問題ですよね。たぶんノートをとる理由に正解はないと思います。
が、ノートをとる理由を明確しておくことはたぶん正解です。
ちなみに、「黒板を書き写して効果がある人」がノートをとる理由は、「理解したことを言語化し、文字としてノートに書くことで効率よく記憶定着させるため」になると思います。

さて、じゃあそうでない我らは何を目的にノートをとれば良いかというと、個人的には以下の3点を理由にすると良いかなぁと思います。
(下記以外の目的でも当然良いと思います。)

  • 授業の内容を思い出すためのとっかかり
  • 教科書に書かれていない、補足説明の記載(見返し用)
  • 学校内の期末テストの範囲の手がかりの記録

その上で、授業中は「話を聞き、黒板の内容を理解する」ことを最優先として、ノートはメモ程度に取るのが大多数にとって割と効率が良さそうです。

  1. 話を聞いて理解している、という前提があるので「理解した話の内容」を思い出せるよう、印象に残った一言や単語をメモとしてノートに残すこと。
  2. 黒板を写さない分時間が余る(書き写す時間を考慮してくれる先生は多いです)ので、その時間に該当範囲の教科書を読んで、補足説明みたいなものはメモしておくこと。
  3. 教科書のページ数で、「p.○○~p.○○」みたいに期末テストの範囲を明確にすること。

この3つだけなら、なんとか授業を理解しながらやれるのではないでしょうか。
あと、内申点だったり推薦だったり、「学校からの評価が直接重要」という人以外は、正直学校からの良い評価貰うことなんて優先度下げても良いと思います。

大事なのは、「在学中の数年間で何を得るか / どんな経験をするか」だと思います。
そんな評価のために、無理してノートを写して生産性のない時間を過ごすくらいなら、多少評価落としても授業の理解に努めた方が、たぶん真の学力が身に付きます。
模試とか受験とか、学校と直接関係ない部分での成績もより上がると思います。

ていうか、そもそも必ずしも勉強しなくたって良いんです。
した方が将来への投資になるのは間違いないですが、別に勉強以外にも学生時代にしかできない投資はいっぱいあります。
目的のある投資なら、それを精一杯頑張ってください。

最後はちょっと話それちゃいましたが、「黒板を写すのやめてみようよ」という提案でした。
それではまた。

↓他にも受験勉強に関する記事書いてます。

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by ギノ