デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 のレビュー・評価
過去に観たことがあるシリーズ作品
デジモンアドベンチャー(無印, 02), デジモンテイマーズ, デジモンフロンティア
オススメ度 75/100点
思い出補正を最高に活かしたデジモン最後の物語!
ありきたりな文言ですが、デジモンアドベンチャーの無印と02をリアルタイムで観ていた世代にはオススメできる作品でした。
『デジモンアドベンチャー tri.』の後日談のようですが、この作品だけで綺麗にまとまっているので未視聴の自分でも問題なく楽しめました!
デジモンtri. も観たくなっちゃいましたが、こっちはめちゃくちゃ評判悪いんですよね...
ストーリーのテーマは、「大人になること」と「パートナーデジモンとの別れ」
このテーマで面白くない訳がありません。
デジモンアドベンチャーを観ていたからこそ、重く感情移入できるテーマです。
結末は観てのお楽しみですが、最後も納得できる終わりでした。
あと、とにかく戦闘シーンが良いです。
冒頭からいきなり戦闘で始まり、デジモンを観ていたあの頃に一気に引き戻してくれます。
ストーリー的にはなくても良いシーンだけど、これがあったから楽しめた。
正直、進化時の劇中歌が流れるだけでテンション上がります。
ラーメンにニンニクが入っていれば美味しい!と感じる訓練されたジロリアンと同じ
思い出補正を最高に上手く活用した映画です。
個人的には濃密な1時間半でした。
映画なので Amazon Prime で手軽に観れるし、デジモンアドベンチャーを観ていた人には確実におすすめです。
デジモン観たことない人に、2年分の過去アニメごと薦めるかというと...
という部分があるので、75点くらいにしておきました。
(最初のレビュー記事、というのもありますがw)
世界観
デジモンアドベンチャーと地続きの世界観です。
普通に新作の映画だったら、世界観の説明だけでそれなりに尺取られる所です。
これはもう思い出補正込みでしか測れない。
逆に、デジモンを観たことない人はここで脱落すると思います。
ストーリー
この作品単体で見ると、可もなく不可もない、よくあるストーリーかもしれないです。
特に大きなどんでん返しがある訳でもないです。
ただ、「パートナーデジモンとの別れ」という問題に対してどう解決または向き合うのか、このテーマは思い出補正込みで感情移入できるテーマでした。
大人に近づく ≒ アグモンやガブモンとの別れに近づく、という構造は見事でした。
また、敵キャラの思想も良かったです。
劇中序盤の太一とヤマトのままだったら、そのまま共感していたかもなー。とも思います。
しかも、敵キャラがアニメ放映時のヒカリやタケルの姿を見せつけてきます。
映画を観ているコチラも、敵キャラの思想に一部共感しそうになるというか...
本当に思い出補正の使い方が上手いです。
キャラクター
嫌味なキャラや、脚本に不自然に動かされているキャラクターはいません。
特にアグモン達デジモンは本当に当時のまま描かれています。
どのキャラも活躍はするものの、太一とヤマト、アグモンとガブモンにスポットが当たっています。
推しのキャラが活躍していないと嫌だ!という人にはその点しんどいかもしれません。
映画のゲストキャラが若干ガバムーブかましているのはご愛嬌です。
演出
音楽はもう間違いなしです。
当時の劇中歌が流れるだけで否応なしにテンションが上がる。
ええ、調教済みですとも。
映像もめちゃくちゃに綺麗で気合入っています。
オメガモンが綺麗な作画で動くだけでテンションが上がるのも仕方ないです。
キャラ同士のパワーバランスとか細かいことは気にせず観れる超カッコいい演出もあり、なんとなくご都合主義に感じない見せ方をしています。
まとめ
とにかく、観てよかったなと思いました!
デジモンアドベンチャーをリアルタイムで観ていた自分的には100点の出来!!
正直推理モノとかではないのでネタバレとか気にせず感想書こうかとも思いましたが、まずはレビュー風にしてみました。
映画のレビューってめっちゃ難しいですね...!